Remography

アニメの演出、スタッフさんに興味があります。

【メモ】劇場版アイドルマスターBD感想 スタッフコメンタリー・特典ムック本など

劇マスBD、スタッフコメンタリー付きで観たのでメモ書き程度に感想を。


劇場には数回足を運んで見に行ったのだけれど、スタッフコメンタリーが付くと知って、これはどうしても聴きたいと思って購入。
TVシリーズのにはスタッフコメンタリーが無かったというのもあったので。


コメンタリーは制作の話、特に演出について濃い話が聞けて、満足度の高い内容だった。


以下、スタッフコメンタリーの構成と簡単な内容。

【前半】(『眠り姫』パート、OP〜合宿終わりまで)
・出演者
 錦織敦史(監督)
 鳥羽洋典(プロデューサー)
 高橋龍也(脚本)
・内容
 設定、脚本の話。TVシリーズとどこて差をつけるか、劇場版っぽさをどう出していくかなど
【後半】(〜『M@STER PIECE』ライブパート、ED)
・出演者
 錦織敦史(監督)
 高雄統子(シリーズ演出)
 福島祐一(アニメーションプロデューサー)
・内容
 演出、作画の話。キャラクターの心情に寄せていくコンテ作り、ライブパートの作業量が半端じゃなかった話など
(スタッフ名敬称略)


後半のコメンタリーは錦織さんと高雄さんでそれぞれのキャラクターの解釈と、そこからシーンをどう組み上げているかとか(方法論の話ではない)の話が多くて、演出話濃い目な内容だったのですごく満足。
ちょっとした発言だったけど、高雄さんが美希と伊織のことを気にかけているのを聞けたのが個人的には嬉しかった。
春香と千早がたくさん見れただけに、高雄さんの美希と伊織ももっと見たかったなあ...
高雄さんが錦織さんとちょっと違ったところは、時々キャラクターとしてじゃなくて女の子として一線を引いてキャラを見ていたりして、その辺りのお二方の感覚の違いも面白かった。

ちなみにBD以外にムック本で50ページ位使って錦織さん鳥羽さん福島さんで誌上コメンタリーもやってて、こっちはまだ手をつけれてない。 量がおかしい。



前々からコンテのパート割がどうなってるのかは気になってたんけど、幸いにもスタッフコメンタリーとムック本から担当パートが判明したので進行順にまとめておく。

【1】『眠り姫』パート、Aパート(〜OP(『THE IDOLM@STER』パート))
 錦織敦史
【2】Bパート(〜『ラムネ色青春』パート直前まで)
 益山亮二
【3】『ラムネ色青春』パート
 錦織敦史
【4】Cパート(〜合宿終わりまで)
 伊藤祐毅
【5】Dパート(〜春香、千早のレストラン、可奈の部屋のシーンまで)
 神戸守
【6】Eパート(〜アリーナ集合、河原、手紙投函のシーンまで)
 高雄統子
【7】E+パート(〜空港のシーンまで)、『M@STER PIECE』ライブパート
 錦織敦史
【8】ED(一枚絵)
 錦織敦史高雄統子
(スタッフ名敬称略)


なんでコンテ担当パートをつらつらと並べたのかというと、神戸さんの話がしたかったので。

劇場でEDのスタッフロールを見ていて実は一番嬉しかったのが、コンテに神戸守さんがいたこと。
TVシリーズでA1制作なのでもしかしたら...と期待してたけど実現しなかった神戸さんコンテ。劇場版ってこういうサプライズがあるから良い。
後半のお話のテンションが下がってきたところを良い緊張感で表現して下さったなあと思う。

ご本人のではないけど、コメンタリー付きで神戸さんのパートをじっくり観れたのと、特典ムック本でもちょびっとだけど神戸さんのコンテも載ってて見れたのは良かった。

ムック本の演出さんの座談会で神戸さんの引きのレイアウトの良さと、神戸さんと高雄さんの空間の使い方の違いについて言及されていたけど、確かに神戸さんと高雄さんのパートは比べて見てみると雰囲気近いけど見せ方は違うというのが解って面白かったり。このお二方のパートが並んでいるのはほんとに豪華だ...

前々から神戸さんの良さについては何となくでしか解ってなくて、言葉にできていなくて悶々としていたけど、引きの画の良さだと気づけたのは良かった。
神戸さんの引きの画って、キャラに寄りすぎてしまいそうな時にシーンを整頓するというか、そういう良さがある。


コメンタリー聴いちゃったからっていうのもあるけれど、Eパートの春香は錦織さんと高雄さんがアイマスでやってきたことの集大成的なものだと感じるし、劇場版をやったことでキャラクターを突き詰めることのある種の到達点が見られたのは何より嬉しかった。



アイマスでやったことの積み重ねと、やり残したことの積み残しで、シンデレラガールズが面白くなることを期待しつつ、しばらくは劇場版観て過ごします。あとシャイニーフェスタも